マカオには、政府とカジノ経営コンセッションを締結する企業グループが6陣営存在し、いずれもマカオ域内でカジノを含む統合型リゾート（IR）施設を運営している。

　6陣営の一角に当たるギャラクシーエンターテインメントグループ（GEG）は1月15日、今年（2025年）4月からの賃上げを発表した。

　同社によれば、賃上げ対象は今年1月1日以前に入社したシニアマネジャー以下の社員で、月額報酬が1.6万パタカ（日本円換算：約31.3万円）未満の社員は一律600パタカ（約1.2万円）を加算、1.6万パタカ以上の社員については一律2.5%。全社員の約98%が賃上げの恩恵を得られるとのこと。

　6陣営のうち、今年の賃上げを発表したのはサンズチャイナに続く2陣営目となる。今後、残る4陣営の動向が注目される。

　なお、マカオにおけるボーナスシーズンは春節（旧正月）＝今年は1月29日＝前となっており、すでに6陣営とも概ね月額報酬1ヶ月分のボーナス支給を発表済み。

　マカオのカジノIR運営6陣営は2023年の年初からのアフターコロナで業績が回復している状況。昨年は年初に6陣営すべてが相次いで賃上げを発表した。