マカオ税関が偽ブランド品販売店の摘発実施…正規品価格にして約7525万円分発見
- 2025/1/17 15:38
- 社会・政治
澳門海關(マカオ税関)は1月16日、同日マカオ半島の新橋エリアにある衣料品店1軒に対し、著名ブランドの商標権侵害商品(いわゆる偽ブランド品)を販売したとして摘発を実施したと発表。
税関によれば、消費者権益の保障と市場秩序の保護を目的に情報収集及び各エリアのショップに対する巡回を強化して臨む中、当該店舗で偽ブランド品が販売されているとの通報を受けたことをきっかけに内偵調査を進め、商品の造りが粗いことなどが明らかとなり、摘発実施に至ったとのこと。
摘発時、店内から商標権侵害が疑われる衣類138点、正規品の価格にして約389万パタカ(日本円換算:約7525万円)相当を発見・押収するとともに、詳細調査のため店舗の責任者の女と販売員の女(いずれも60代のマカオ人で姉妹関係)の身柄を拘束し、税関本部へ移送。その後、税関が委託した専門家が押収品の一部について鑑定を行った結果、偽物であることが確認されたという。
税関の調べに対し、店舗の責任者と販売員の女2人は黙秘しているが、税関では2人を知的財産権法(商標権侵害商品販売・流通)に触れるとして検察院送致する方針で、他に関与した人物もいるとみて、商品の仕入れルートの解明などを、調査を継続するとした。
本件を受け、税関は偽ブランド品の販売は犯罪行為であり、市民に対して絶対に関与しないこと、また見かけた場合は税関のホットラインに通報するよう累次の呼びかけを行った。