マカオ税関が偽ブランド腕時計販売の2店舗を摘発

 澳門海關(マカオ税関)は1月21日、消費者権益の保護と市場の秩序維持を目的に情報収集及び市内各エリアで商標権侵害(いわゆる偽ブランド品)に対するパトロールを強化して臨む中、偽ブランド腕時計を販売していたマカオ半島の新口岸エリアと皇朝エリアにある2店舗を摘発したと発表。

 税関によれば、新口岸エリアにある店舗で著名なブランドの商標権を侵害した腕時計が売られているとの通報を受け、当該店舗に対する内偵調査を進めた後、同月20日に同店及び系列店の2店舗へ立ち入り検査を実施し、両店舗から通報を受けた商品1点を含めて偽物とみられる腕時計が計19点、正規品価格にして計約7万2000パタカ(日本円換算:約140万円)相当が発見されたとのこと。その後、同局がブランドの鑑定人に調査を依頼し、偽物であることが証明されたという。

偽ブランド腕時計を販売したとして摘発を受けた店舗の1つ(写真:澳門海關)

 両店舗の責任者の男2人はいずれもマカオ人(40〜50代)。税関の調べで、これらの腕時計は上述の男2人が海外で1点あたり800〜2000香港ドル(約1万6000〜4万円)で購入し、クーリエを使ってマカオへ持ち込み、1点あたり3200〜5420パタカ(約6万2000〜10万5000円)で販売していたことが明らかになり、2人を知的財産権法(商標権侵害商品販売・流通)で検察院送致済みとした。

 本件を受け、税関は偽ブランド品の販売は犯罪行為であり、市民に対して絶対に関与しないこと、また見かけた場合は税関のホットラインに通報するよう累次の呼びかけを行った。

税関が公開した偽ブランド腕時計の証拠品(写真:澳門海關)

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