マカオ、ホームヘルパーと家庭教師が勤務先のコレクター宅から洋酒盗む

 マカオ司法警察局は1月21日、地元の洋酒コレクターの女性宅に勤務するフィリピン人のホームヘルパーの女(30代)とマカオ人の家庭教師の男(20代)を勤務先から洋酒を盗んだとして逮捕したと発表。

 同局によれば、洋酒コレクターの女性から1月15日に洋酒の窃盗被害に関する通報が寄せられたとのこと。女性は同月初旬にコレクションが減っていることに気づき、ホームヘルパーに関与を問いただしたが否認され、この際は問題にせず家中に監視カメラを設置する対応を講じたが、その後さらに2本なくなったことがわかったことから、同局へ通報するに至ったという。

 通報を受けた同局が捜査に着手。ホームヘルパーの女に事情を聞いたところ、コレクションの中から6本を盗み、フィリピンの家族へ送っていたことを認めたが、盗んだ日時については覚えていないと説明したとのこと。

 また、同局による捜査過程で、コレクター宅に2024年9月から出入りする家庭教師の男が関与していた疑いが浮上したため、男に事情を聞いたところ、複数回にわたって16本の洋酒を盗んだことを認めた上、インターネットを使って買い手を探し、すべて売却済みと説明。同局が買い手の5人と連絡を取った結果、この男から購入していたことが確認されたという。同局はこれまでに男が売却した盗品の洋酒13本の奪還に成功しており、残る3本の行方を追跡中とした。

 洋酒コレクター女性が盗難被害にあった洋酒の数は22本、市場価値にして計約14万パタカ(日本円換算:約280万円)相当。同局では、ホームヘルパーの女と家庭教師の男の間に関係は確認されず、互いの犯行を知らなかったとする見方を示した。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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