マカオ国際空港が保安検査効率アップ目指し施設改良へ

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は1月22日、保安検査の効率アップを目指す施設改良に着手すると発表。

 同社によれば、ピーク期間に出発階の保安検査場で長い行列が生じる状況を改善すべく、昨年からコンサルタントを入れて検討を進め、このほど改良プランがまとまったったとのこと。

 具体的には、免税店エリアの一部を活用することで保安検査場と出境審査場(イミグレーション)の拡張を図った上、保安検査場に機内持ち込み手荷物の自動手荷物仕分けや自動トレイ回収、開封補助ワークステーションなどの機能を持つインテリジェント検査レーンとミリ波身体画像検査装置を8レーン設置し、検査処理能力を8割程度向上させるほか、生体認証技術を活用したセルフサービスの事前保安検査ゲートも導入する計画という。施設改良工事は年内開始予定とした。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港。東南及び東北アジアとの短・中距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。コロナ前2019年の年間旅客数は約961万人で、2012年から8年連続の伸長、開港以来最多記録を2015年から5年連続の更新していたが、2020〜2022年はコロナ禍で旅客数が低迷を余儀なくされ、2023年以降はアフターコロナで回復が進んでいる状況。2024年の旅客数は約764万人、2019年の8割程度まで回復した。目下、埋め立てを伴う拡張プロジェクトが進行中。

改良後のマカオ国際空港保安検査場のイメージ(図版:CAM)

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