マカオ旅遊大学が文化関連分野とラグジュアリーホスピタリティの修士課程を新設

 このほど、マカオのツーリズム分野に強みを持つ公立大学「マカオ旅遊大学(UTM)」は2025/2026年度から新たに4つの修士課程を開設すると発表。

 具体的には、(1)文化研究哲学修士(遺産管理専攻)、(2)文化・クリエイティブ産業マネジメント理学修士、(3)ヘリテージマネジメント理学修士、(4)ラグジュアリーホスピタリティ&ヘルスサービスマネジメント理学修士」とのこと。

 近年、マカオ政府がカジノ産業を含む「総合ツーリズム・レジャー産業」を核に、「漢方医薬・ヘルスケア産業」、「現代金融産業」、「ハイテク技術・変革型伝統産業」、「MICE・貿易、文化・スポーツ産業」を重点産業と位置付ける「1+4」産業多元化の取り組みを展開している。

 同大学では、新設修士課程を通じて「1+4」産業多元化戦略の推進に貢献したいとし、持続可能な発展のために文化遺産と文化・クリエイティブ産業の統合を活用しながら、「ツーリズム+」のコンセプトにおける学際的なコラボレーションを強化するとともに、ヘルスツーリズムを促進し、ラグジュアリーホスピタリティにおけるウェルネスサービスの応用と実践を統合することで、(政府が目標として掲げる)「マカオの世界的ツーリズムトレジャーセンター化」につながるとの考えを示した。

 このほか、2025/2026年度には文化研究哲学博士課程も新たに開講されるという。

 同大学の2025/2026年度修士・博士課程の出願期間は2025年4月30日まで。同大学では条件を満たす学生に多くの奨学金やその他の援助を提供しているとのこと。詳細については、同大学のアドミッションウェブサイト(https://www.utm.edu.mo/admission/en/postgraduate_programmes/study-plan-and-course-description/index.html)に掲載されている。(サイトの言語は中国語、英語、ポルトガル語)

マカオ旅遊大学(UTM)のイメージ(写真:UTM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、春節(旧正月)を1月29日に控えている。マカオ市政署(IAM)は1月27日、市内各所…
  2.  このほど日本のクリスチャンカルチャーを背景としたアーティストで、絵本作家やイラストレーターとして…
  3.  マカオ政府統計・センサス局が1月24日に公表した資料によれば、昨年(2024年)の年間物価上昇率…
  4.  マカオでは、まもなく年間最大の多客期のひとつに数えられる春節(旧正月)ホリデーを迎える。 …
  5.  近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の新口岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun