タイから空路マカオへ大麻の密輸図る…マカオ人の男逮捕

 マカオ司法警察局は1月27日、同局の麻薬犯罪調査処が空路でマカオへ到着する旅客へのリスク評価による分析通じてマークしていたマカオ人旅客の男(40代)が大量の乾燥大麻及び大麻リキッド入りの電子たばこを所持していたことが発覚し、逮捕したことを明らかにした。

 同局によれば、男はタイ・バンコク発のフライトで同月25日夜にマカオ国際空港へ到着。配備を敷いていた同局の警察官が男を確認したところ、不審の点があったことから、く摘発を実施したとのこと。男が所持していたバックパック内には使い古したスニーカーが3足入っており、その中にビニール袋やラップに包まれた大量の乾燥大麻及び吸引器具が隠されていたほか、着衣の中から大麻リキッド入りの電子たばこも発見されたという。その後、同局が男の自宅を捜索した際、新品のシガレットペーパー9パックを発見。男の尿検査の結果は大麻陽性だった。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

 男は同局に対し、大麻の使用を認めたとのこと。同局では、捜査を通じて男が密売に関与していた形跡もあったとし、男を麻薬・向精神薬密売及び使用、不適当器具所持の罪で起訴するとともに、大麻の出どころや他に関与した人物の追跡を継続する方針。

 本件で発見・押収した物品は乾燥大麻およそ800グラム、大麻リキッド入り電子たばこ3本およそ50グラムで、末端価格にして約80万3000パタカ(日本円換算:約161万円)相当分とした。

 近年、タイからマカオへの空路を使った違法薬物の密輸事案の摘発が相次いでいる。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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