マカオで春節祝賀パレード開催…東アジア文化都市つながりで鎌倉市のパフォーマンスチームが参加
- 2025/2/1 8:47
- 澳日関係
マカオでは、年間最大の多客期のひとつとなる旧正月の春節ホリデーを迎えている。
春節から数えて3日目となる1月31日夜、電飾などを使って派手に装飾された17台のフロート(山車)と地元マカオ及び日本を含む世界各地から約1300人のパフォーマーが参加する春節祝賀パレード「Parade for Celebration of the Year of the Snake」と花火大会が開催された。
春節祝賀パレードはマカオ政府旅遊局(MGTO)が恒例開催する市民及び観光客向けの目玉観光イベントとして知られ、マカオ半島南部の西灣湖廣場(マカオタワー前)を起点に孫逸仙大馬路、マカオ科学館前を経てマカオフィッシャーマンズワーフまでの約3キロメートルを練り歩き、パレード一行がゴールへ到着する頃に花火大会でフィナーレを迎えるという華やかなもの。今回も沿道には大勢の市民や観光客が詰めかけ、煌びやかな山車やさまざまなパフォーマンスを楽しんだ。パフォーマンスの様子は市内各所に設置された大型モニタ等でライブ中継も行われた。
今回のパレードでは、最初に「2025年東アジア文化都市」に選ばれた4都市(マカオ、中国・浙江省湖州市、日本・鎌倉市、韓国・安城市)のパフォーマンスチームが登場。鎌倉市の発表資料によれば、同市が派遣した団体は江戸火消しの象徴である「纏」の団体で、七里ガ浜の日蓮宗の寺院である霊光寺を拠点に約30年間にわたり活動する「霊光寺田辺睦會<七里ガ浜/纏の会>」とのこと。今年(2025年)3月以降、マカオ、湖州市、安城市及び鎌倉市で順次開催される開幕式典を皮切りに、相互交流が行われる予定とした。
マカオの春節パレードには、東京・高円寺阿波踊り、山形・尾花沢花笠踊り、鳥取・しゃんしゃん傘踊りなど、日本チームが参加する機会もしばしばあり、マカオの地で日本文化を紹介する機会のひとつとなっている。
なお、1月31日のインバウンド旅客数(速報値)は今年の春節ホリデーがスタートして以降の最多となる約21.9万人に上った。