マカオ政府博彩監察協調局（DICJ）は2月1日、今年（2025年）1月の月次カジノ売上（粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR）統計を公表。

　今年1月のGGRは前年同月から5.6%減の182.54億パタカ（日本円換算：約3531億円）で、前月比では0.3%増。コロナ前の2019年同月からの回復率は73.2%。

　1月の営業日は31日で、前月との同。1営業日あたりの平均GGRは前月を0.01億パタカ（約0.2億円）上回る5.89億パタカ（約113.9億円）だった。

　マカオは2023年1月初頭にウィズコロナへ転換し、アフターコロナがスタート。以降、2年連続でカジノ売上の回復が進んだ。昨年通期のGGRは前年比23.9%増の2267.82億パタカ（約4兆3865億円）で、財政予算上の年間GGR目標である2160億パタカ（約4兆1779億円）、月額にして180億パタカ（約3482億円）をクリア。今年度財政予算における年間GGR目標は2400億パタカ（約4兆6421億円）、月平均200億パタカ（約3868億円）に引き上げられており、1月単月では未達となった。

【資料1】2024年マカオの月次カジノ売上の推移（カッコ内は前年比）
・1月：193.37億パタカ＝約3740億円（67.0%減）
・2月：184.86億パタカ＝約3576億円（79.1%増）
・3月：195.03億パタカ＝約3772億円（53.1%増）
・4月：185.45億パタカ＝約3587億円（26.0%増）
・5月：201.88億パタカ＝約3905億円（29.7%増）
・6月：176.94億パタカ＝約3422億円（16.4%増）
・7月：185.95億パタカ＝約3597億円（11.6%増）
・8月：197.54億パタカ＝約3821億円（14.8%増）
・9月：172.53億パタカ＝約3337億円（15.5%増）
・10月：207.87億パタカ＝約4021億円（6.6%増）
・11月：184.38億パタカ＝約3566億円（14.9%増）
・12月：182.02億パタカ＝約3521億円（2.0%減）
＞1〜12月累計：2267.82億パタカ＝約4兆3865億円（23.9%増）

【資料2】2013年〜2024年マカオの年間カジノ売上の推移（カッコ内は前年比）
・2013年：3607.49億パタカ＝約6兆9777億円（18.6%増）*ピーク時
・2014年：3515.21億パタカ＝約6兆7992億円（2.6%減）
・2015年：2308.40億パタカ＝約4兆4649億円（34.3%減）
・2016年：2232.10億パタカ＝約4兆3174億円（3.3%減）
・2017年：2657.43億パタカ＝約5兆1400億円（19.1%増）
・2018年：3028.46億パタカ＝約5兆8577億円（14.0%増）
・2019年：2924.55億パタカ＝約5兆6567億円（3.4%減）
・2020年：604.41億パタカ＝約1兆1691円（79.3%減）
・2021年：868.63億パタカ＝約1兆6801億円（43.7%増）
・2022年：421.98億パタカ＝約8162億円（51.4%減）
・2023年：1830.59億パタカ＝約3兆5408億円（333.8%増）
・2024年：2267.82億パタカ＝約4兆3865億円（23.9%増）