マカオ、春節GWの総インバウンド旅客数が3.5%減もホテル客室稼働率は前年並みに

 中国本土で大型連休となる旧正月の春節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中国本土旅客が占めるマカオにとって年に複数ある多客期のひとつに数えられ、今年(2025年)は1月28日〜2月4日の8日間だった。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が2月5日に公表したインバウンド旅客数資料(速報値)によれば、8日間の総インバウンド旅客数は前年同時期から3.5%減の130万9566人、単日平均にして16万3696人だったとのこと。旅客ソース別では、中国本土からの旅客が全体の76.4%を占める100万0208人、香港からの旅客が同17.6%の23万1058人で、それぞれ前年同時期から3.2%減、8.9%減。

 同局は同日発表した今年の春節GWのレビューの中で、総インバウンド旅客数は前年同時期をわずかに下回ったが、コロナ前2019年レベル(約17.2万人)近くまで回復している状況とし、中国本土・香港・台湾を除いた国際旅客に限ると10.2%増の約5.8万人に上ったことを明らかにした。近年、マカオ政府は旅客ソースのダイバーシティ化を図るため、国際旅客誘致策を積極的に講じている。

 なお、日ごとのインバウンド旅客数動向を見ると、最初の3日間の落ち込みが大きく、4日目以降は前年を上回って推移。このうち4日目(1月31日)の単日インバウンド旅客数は21.9万人超で、史上2番目の多さだった。

 このほか、同局が業界から提供を受けた資料によれば、8日間のマカオにおけるホテルの平均客室稼働率は95.0%で、前年同時期(95.2%)並みに。最高だったのは5日目にあたる2月4日に記録した97.8%。一方、期間中の平均ホテル客室価格は1839.5パタカ(日本円換算:約3万4900円)で、前年同時期から2.4%下落したという。

 同局では、今後も引き続きグレーターチャイナ(中国本土・香港・台湾)及び東南アジアの旅客ソースを確固たるものとするとともに、北東アジア、欧米、インド、中東市場についても開発を進め、旅客ソース市場の拡大を図る考えを示した。

マカオでは春節GW期間中に多くのイベントが開催された(資料)=世界遺産・聖ポール天主堂跡前(写真:MGTO)

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