マカオ、今年4例目の輸入性デング熱感染確認…患者にフィリピン渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は2月14日夜、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは約1ヶ月ぶりで、今年(2025年)4例目。

 今回感染確認された患者はマカオ人の男性(69)で、潜伏期間を含む今年1月29日から2月5日にかけてフィリピンを訪れていた。マカオへ戻った後の2月6日に発熱と筋肉痛が出現し、同日私立総合病院の鏡湖醫院を受診。その後、11日に下肢と手・腕に発疹が現れ、13日に私立総合病院の科大醫院を受診し、検査を経てデング熱感染が確認されたとのこと(デング熱の型は未公表)。目下、患者の容体は安定しており、患者と同行及び同住の家族に体調不良は出現していないという。

 デング熱は蚊を媒介とする感染症。一昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、昨年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)、12月(4例)の計39例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上った。なお、昨年分に関して、10月以降に感染確認された輸入性事案の大半にマカオと相互往来が緊密な広東省中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。今年は今回のケースを含めて輸入性のみ4例で、渡航歴はタイが2人、ベトナムが1人、フィリピンが1人。

 マカオの人口は約68万人、人口密度は世界的にみてもかなり高い約2万人/平方キロ。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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