マカオがブラジルとドイツパスポート保有者の自動化ゲート利用開放…対象6ヶ国に

 マカオ治安警察局はこのほど、(2025年)2月17日から新たにブラジルとドイツのパスポート保有者に対し、マカオ出入境時の自動化ゲート利用を開放すると発表。

 同局によれば、今回の措置は習近平国家主席が昨年(2024年)12月にマカオを訪れた際、マカオ政府に対してより高いレベルの対外開放プラットフォームの構築に努めるよう要請したことを受けての取り組みの一環で、自動化ゲート利用対象国の拡大による国際旅客の通関利便性向上が目的とのこと。

 外国パスポート保有者の自動化ゲート利用は2016年からオーストラリアと韓国、2024年からポルトガルとシンガポールにも開放されており、今回のブラジルとドイツを加えて対象は6ヶ国となった。

 同局では、今後もより優れた出入境サービスと便利な通関措置について検討を続け、通関効率の向上、旅客の往来の利便化を図り、内外人文交流の促進を図ることで、マカオ、さらには粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターエリア)の質の高い発展につなげていきたいとした。

 マカオの自動化ゲートの利用にあたっては、事前にイミグレーション施設内などにある所定の場所で手続きを済ませる必要があり、パスポートの残存期間が90日以上必要といった諸条件も設定されている。詳細は同局の公式サイトで確認できる。

 なお、マカオの自動化ゲートは上述の外国パスポートのほか、マカオ居民身分証(マカオ居民IDカード)、マカオ外地労働者身分証(いわゆるブルーカード)、マカオ外地学生身分証、香港永久性居民身分証(香港永久居民IDカード)、中国本土居民の香港マカオ通行証などの保有者も利用対象となっている。

マカオ国際空港に設置されている自動化ゲートのイメージ(写真:マカオ治安警察局)

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