マカオ、週次の歩行者による道路横断違反の検挙数は225件…3週連続3桁に
- 2025/3/2 9:11
- 社会・政治
マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断やいわゆるSNS映えスポット付近で道路にはみ出して写真を撮影するなどの違反行為などが目立っており、交通事故リスクの増大につながる懸念から大きな社会的関心事に。警察当局が取り締まり状況を週次で発表している。
マカオ治安警察局は2月28日夜、同局として道路安全維持へ取り組み、歩行者の違反行為に起因する交通事故の減少を目的としたマカオ各所で監察及び違反行為に対する取り締まりを継続する中、同月10日から16日までの1週間で歩行者の道路横断違反を225件検挙したと発表。2週ぶりに増加に転じ(前週から38件増)、3週連続で3桁となった。
同局が週次の取り締まり状況を定期的に発表するようになった一昨年(2023年)年9月18日以降、週次の検挙者数は昨年(2024年)4月15日から28日まで、6月3日から9日まで、8月12日から10月13日まで、11月4日から12月22日まで、今年1月27日から2月2日までの計18週間を除いて3桁の高位が常態化している。参考までに、昨年(2024年)通期の検挙数は前年比58%増の7460件に上った。
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アフターコロナでマカオの交通ルールに不慣れなインバウンド旅客やマカオ域外からの労働者の数が増える中、同局ではパトロール及び取り締まりのほか、違反頻発地点への大型看板設置やSNSへの啓蒙動画掲載といった周知策を講じているが、依然として状況の改善には至っていない。このほか、歩道橋の整備などハード面での対策も進んでいる。
同局によれば、マカオの道路交通法の規定により歩行者は横断歩道など適切な横断用表示のある場所で道路を横断することが求められ、また信号機のある場所では信号の指示に従う必要があり、付近50メートル以内に横断表示のある場所がないところでは車両の通行に影響がない場合に最短距離での横断できるとしたほか、道路使用者は交通を阻害してはならず、他の道路使用者の安全や利便性に影響を及ぼしてならないとし、違反した場合は300パタカ(日本円換算:約5640円)の罰金が科されるとのこと。
同局は歩行者に対し、自身及び他の道路使用者の安全な通行を確保するため、不適切な道路横断や交通阻害行為をしないこと、また運転者に対しても事故防止の観点から路面状況に留意し、安全な車間距離とスピードを保ってほしいとし、人と車で譲り合い、共に安全な道路環境作りを進めるよう継続して呼びかけを行っている。
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