日本のバスケBリーグ広島ドラゴンフライズが国際大会初優勝…マカオ開催EASLファイナル4
- 2025/3/10 10:39
- 澳日関係
マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)スタジオ・シティ内にあるアリーナ施設スタジオ・シティ・イベント・センターで、3月7日から3月9日にかけて東アジアのバスケットボール(クラブチーム)王者を決める国際大会「EASL(東アジアスーパーリーグ)Final Four(ファイナル4)2025」が開催された。
今大会には、2024-25シーズンEASLの四強にあたる4チーム、広島ドラゴンフライズ(日本|2023-24シーズンBリーグチャンピオン/2024-25シーズンEASLグループA 1位通過)、琉球ゴールデンキングス(日本|Bリーグ/同グループB 1位通過)、ニュータイペイキングス(台湾|2023-24シーズンPリーグ+チャンピオン/同グループB 2位通過)、桃園パウイアンパイロッツ(台湾|Pリーグ+/同グループA 2位通過)が出場。7日に行われた準決勝では広島と桃園がそれぞれ勝利し、9日夜の決勝へ進出。琉球とニュータイペイは9日夕方の3位決定戦にまわった。

9日夜の決勝では、広島が桃園を72-68で破り、2024-25シーズンEASLファイナル4優勝を飾るとともに、優勝賞金100万米ドル(日本円換算:約1億5000万円)を獲得。広島にとって初の国際タイトルとなった。なお、BリーグチームがEASLを制するのは2023-24シーズンの千葉ジェッツに続いて2シーズン連続。
広島のドウェイン・エバンス選手は準決勝と決勝を通じて平均19得点・13.5リバウンドを記録し、両試合でEASLプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝き、EASLファイナル4のMVPにも選出された。

同日夕方の3位決定戦は、ニュータイペイが琉球に84-80で勝利。ニュータイペイは現地でも高い知名度と人気を誇る元NBAのジェレミー・リン選手がチーム最多の18得点を挙げ、琉球はアレックス・カーク選手とケヴェ・アルマ選手が合計52得点という圧倒的なパフォーマンスで対抗。EASLプレイヤー・オブ・ザ・マッチには4Qの残り13秒で82-80とする劇的な3ポイントを決めたニュータイペイのシーシュアン・スー選手が選ばれた。
今回、会場には日本、台湾からのほか、現地のファンも数多く駆けつけ、大いに盛り上がった。ファイナル4出場はならなかったが、EASL2024-25シーズンにはマカオブラックベアーズも初参加し、昨年10月に琉球と同会場で対戦していた。
マカオでは、政府がスポーツ振興に力を入れており、アフターコロナで多くの大規模国際大会が開催され、日本のチームや選手のマカオ入り機会が増えている。来月(4月)には卓球の国際大会「ITTF(国際卓球連盟)シングルスワールドカップ2025」が開催予定となっており、複数の日本選手の出場が見込まれる。
