第35回マカオアートフェスのプログラム発表…日本ミュージカル『魔女の宅急便』の初海外公演も

 マカオ政府文化局(ICM)は3月11日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)MGMコタイで会見を開き、同局が主催する第35回「マカオアートフェスティバル(澳門藝術節)」のプログラムを発表した。

 同局によれば、開催期間は(2025年)4月25日から5月31日まで、「成長」をテーマとし、人生の様々なステージを捉えたパフォーミングアーツ、中国伝統芸能、音楽、ビジュアルアーツなど15の厳選されたプログラムをフィーチャーするとのこと。また、33の関連イベントも用意しているという。

 同局の梁惠敏局長は会見の中で、今年はマカオが「2025年東アジア文化都市」のひとつに選出された(マカオ以外は中国・浙江省湖州市、日本・鎌倉市、韓国・安城市)ことを受け、日本と韓国のミュージカル等に加え、中国伝統文化に関連するプログラムを多く盛り込み、相互交流プロットフォームとしたい考えを示した。

「第35回マカオアートフェスティバル」のプログラムのひとつ、ミュージカル『魔女の宅急便』のイメージ(写真:ICM)

 日本に関するものとしては、メインプログラムにミュージカル『魔女の宅急便』が入った。公演日は(2025年)5月17、18日(各1公演ずつ)で、会場はマカオ文化センター綜合劇院(大ホール)。同作の海外公演は今回が初めてで、会見では主役のキキを演じる山戸穂乃葉さんからのマカオファン向けビデオメッセージが紹介された。なお、マカオ公演の言語は日本語で、中国語と英語の字幕が付く。両日とも、公演前にホワイエでストーリーテリングが行われる(20分間、広東語)という。

 さらに、関連イベントの映像部門「FAM MOTION」の中で、金森穣さんが演出・振付を手がけた東京バレエ団「かぐや姫」(竹取物語)がミニシアターのシネマテーク・パッションで5月7日に上映されるとのこと。

 第35回マカオアートフェスティバルのチケットは(2025年)3月22日午前10時(現地時間)からMacau Ticketの店舗、電話、ウェブサイト(https://ticketing.enjoymacao.mo)で発売開始予定。プログラムや会場の情報を含む詳細は主催の文化局特設サイト(https://www.icm.gov.mo/fam)で確認することができる。

「第35回マカオアートフェスティバル」プログラム発表会見の様子=2025年3月11日、MGMコタイ(写真:ICM)

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