マカオ税関が密航事案1件摘発…入境禁止期間中の男ら中国人2人起訴

 澳門海關(マカオ税関)は3月10日、海域のスマート監視システム及び赤外線暗視カメラ等のIT設備を活用して高リスク地点に対する法執行能力向上と取り締まり強化を図る中、同月8日にコロアン島南部のハクサビーチ付近で密航事案1件の摘発に成功したと発表。

 税関によれば、8日夜、スマート監視システムと赤外線暗視カメラによるモニタリングを通じ、不審な船がハクサビーチ沖を航行し、その航跡に異常な点があったことに気づき、密航の疑いがあるとして速やかに高速パトロール艇、パトロール員、ドローン部隊による追跡を開始。その後、高速パトロール艇が不審船を捕捉し、その操縦者の男1人(20)を逮捕すると同時に、ハクサビーチのバーベキュー場近くで不法入境者の男1人(30)を発見、逮捕したとのこと。

税関が発見、逮捕した不法入境者の男(中央)=2025年3月8日(写真:澳門海關)

 上述の男2人はいずれも中国人(中国本土居民)の男で、不法入境した男はマカオ入境禁止処分を受け、その期間中だったという。税関では、船の操縦者の男を密航ほう助罪、不法入境者の男を出入境管理施設不経由入境罪で起訴済みとした。

 税関では、今後も継続して海上と沿岸における監視及び取り締まりを強化して臨むとし、市民に対して違反行為を発見した場合、速やかに通報してほしいと呼びかけた。

 近年、マカオでは入境禁止処分を受け、その期間中にある人物が絡む密航事案がしばしば摘発されている。

密航事案に関与した不審船(右)=2025年3月8日(写真:澳門海關)

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