マカオ旅遊局が観光業界と共同で無免許ツアーガイドの取り締まり強化

 マカオ政府旅遊局(MGTO)では、観光業における秩序維持の取り組みの一環として、無免許ツアーガイドに対する取り締まりを継続しており、地元旅行業社の協力の得て、現場の従業員からの即時通報を通じ、より迅速に対応しているという。

 同局は3月20日、業界から無免許ツアーガイド率いるツアー活動が行われている疑いがあるとの情報提供を受けて捜索にあたり、マカオ歴史市街地区の観光名所のひとつ、世界遺産・セナド広場で当該ツアーの一行を発見し、無免許ツアーガイド1人に対する行政処分手続きを開始するとともに、この人物が旅客の立場に相応しくない行為に従事したとして入管部門に引き継いだことを明らかにした。

MGTOによるパトロールの様子(資料)=世界遺産・聖ドミニコ広場(写真:MGTO)

 同局によれば、昨年(2024年)同局がイミグレーション施設及び観光名所周辺で実施した団体旅客や観光業従事者の労働状況に関する抜き打ち検査を含むパトロールの回数は延べ1615回、行政処分手続きのための調査を行なった無免許ガイドの数は17人に上ったとのこと。

 同局では、今後も中国本土の観光主幹部門とのコミュニケーションを維持するとともに、通報を受けた案件に対して適時に対応するなど、取り締まりを強化して臨む考えを示した。

MGTOによるパトロールの様子(資料)=關閘イミグレーション周辺(写真:MGTO)

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