マカオのインターネット普及率が94.0%に…高齢者に限ると81.3%、直近5年間で30pt上昇

 マカオ政府統計調査局は3月21日、昨年(2024年)のマカオの家庭における情報技術(IT)使用状況調査結果を公表。

 昨年のマカオのインターネット使用世帯数は20万0200世帯で、全世帯に占める割合は0.4ポイント(pt)上昇の97.7%だった。このうちモバイルブロードバンド使用世帯数のインターネット使用世帯全体に占める割合は0.6pt上昇の99.4%。

 インターネットユーザー数は2.2%増の61万0300人、このうち9割超(91.4%)が毎日ネット接続する習慣があると回答。インターネット普及率は1.2pt上昇の94.0%に。年齢層別では、65歳以上の伸びが最も大きく、3.5pt上昇の81.3%となり、コロナ前2019年との比較では30.6pt上昇。コロナ禍を含む直近5年間で高齢者の生活におけるITの浸透が急速に進んだ状況がうかがえる。

 ネット接続の目的については、コミュニケーション・SNS閲覧が57万8600人で最も多く、前年から1.6%増。次いで、娯楽(54万7300人)、銀行サービス・モバイル決済(45万7400人)で、それぞれ20.3%、1.8%増。また、政府による電子政務サービスの進展に伴い、政府のオンラインサービス利用が21.0%増の33万8200人となり、このうち個人情報の照会(21万2200人)と通関二次元バーコード(18万2100人)が多かった。

 このほか、インターネットショッピングを利用する人の数も増加傾向を維持し、3.3%増の24万5500人に。内訳は、フード・ドリンクデリバリー(15万1900人)と衣類・履物・ハンドバック(14万0200人)が最多。昨年第4四半期のネットショッピングにおける消費額の中位数は1800パタカ(日本円換算:約3万3700円)で、前年同時期から20.0%増。このうち、旅行サービスが5000パタカ(約9万3500円)が最も高かった。

マカオタワーから望むマカオ半島の町並み(資料)=2024年10月本紙撮影

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