マカオの人口密度2.06万人に…前年から微増=2024年
- 2025/4/19 9:11
- 産業・経済
マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオの陸地面積は前年と同じ33.3平方キロ(東京の山手線の内側のおよそ半分に相当)、1平方キロあたりの人口密度は200人増となる2万0600人だった。
マカオは中国大陸と陸続きのマカオ半島、離島のタイパ島とコロアン島、タイパ島とコロアン島の間を埋め立て造成したコタイ地区で構成されるが、居住エリアはマカオ半島とタイパ島の一部に集中している。
アジア有数の観光都市であり、新型コロナウイルス感染症の流行前にあたる2019年の訪マカオ(インバウンド)旅客数は過去最多となる約3940万人、アフターコロナ2年目となった昨年(2024年)も約3492万人に上り、体感的な人口密度はより高く感じられる。
同局が前月(3月)5日に公表した昨年第4四半期の人口統計によると、昨年12月末時点におけるマカオの人口は前年の同じ時期から0.7%増(4600人増)の68万8300人。アフターコロナでマカオ居住の海外労働者数が戻ったことが人口増の主要因で、21世紀に入って以降、コロナ禍を除けばマカオの人口は右肩上がりが続く状況。参考までに、ポルトガルから中国へ返還された年にあたる1999年12月末の人口は43万8000人だった。
マカオは極めて規模の小さい地域であるため、人口密度を他の国や地域と単純比較するのは難しいが、前年比でやや緩和したとはいえ、世界的に極めて人口密度が高い地域とされる香港や東京都のおよそ3倍で、依然として超過密状態といえる。

このほか、2023年のマカオの平均気温は23.6℃で、気候平均値(1991〜2020年)から0.8℃高かった。年間最高気温は8月に記録した35.4℃を記録。通年の酷暑日(最高気温33℃以上)が42日、熱夜日(最低気温28℃以上)が29日あり、それぞれ気候平均値から10.7日、17.5日増。一方、寒冷日(最低気温12℃以下)は同10.1日少ない29日だった。
アフターコロナで社会・経済の正常化が進んだことに伴い、ゴミ焼却場で処理された都市固形廃棄物の量は前年から5.1%増の52万6979トン、一人あたり換算では前年から0.08キログラム増の2.10キログラムに。埋立処理場に搬送された建築廃材の量は13.8%減の180.3万立方メートル。水の総使用量は5.6%増の9412.3万立方メートルで、このうち公共機構用が12.0%増、事業用が8.5%増。1人あたり生活用水量は前年から14.4リットル多い374.3リットル。下水処理量は前年から4.5%増の8753.2万立方メートル。
空気質については、「良好」から「非常に不良」の範囲で、前年と比較して「不良」あるいは「非常に不良」の日が増加した。