マカオ、2025年1Qのインバウンド旅客数が11.1%増の986万人に

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月23日、今年第1四半期(2025年1〜3月)の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年第1四半期のインバウンド旅客数は前年同時期から11.1%増の986万2665人(延べ、以下同)。内訳は、日帰り旅客が21.5%増の582万3384人、宿泊を伴う旅客が1.1%減の403万9281人。日帰り旅客が占める割合が拡大したため、平均滞在時間は0.1日短い1.1日となり、宿泊を伴う旅客に限ると横ばいの2.2日、日帰り旅客は0.1日短い0.2日に。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、14.5%増の720万6035人、全体に占める割合は73.1%。このうち「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)の旅客が15.6%増の401万1208人。第二の旅客ソースにあたる香港からの旅客は3.6%減の175万3042人、同第三の台湾からは21.6%増の22万1146人。

 国際旅客ソース(中国本土、香港、台湾以外から)は16.9%増の68万2442人。このうち東南アジアでは、フィリピン(12万6559人)、インドネシア(5万3643人)、マレーシア(4万7094人)、シンガポール(2万6356人)がそれぞれが10.4%、36.5%、18.2%、2.8%増。タイ(3万5073人)は2.3%減。南アジアは、インド(1万9135人)が3.4%減。北東アジアについては、韓国(17万2255人)、日本(4万4663人)で、それぞれ33.0%、23.6%増。長距離では、米国(3万6629人)で9.7%増。

大勢の旅客で賑わった春節ホリデー期間中のタイパビレッジ・官也街付近の様子(写真:MGTO)

 今年3月単月のインバウンド旅客数は前年同月から12.8%増の306万8920人。内訳は、日帰り旅客が23.3%増の178万0279人、宿泊を伴う旅客が0.9%増の128万8641人。平均滞在時間は0.1日短い1.1日となったが、内訳は日帰り旅客が0.2日、宿泊を伴う旅客が2.3日で変わらず。

 マカオでは一昨年(2023年)1月初旬からアフターコロナがスタートし、インバウンド旅客の急回復が進んだ。昨年通期のインバウンド旅客数は前年から23.8%増の3492万8650人、コロナ前2019年と比較した回復率は88.6%。今後、どのタイミングで2019年水準を回復するか、また政府が旅客ソースのダイバーシティ化を推進する目標を掲げ、各種施策を打ち出す中、国際旅客ソースの動向が注目点となる。

2024年と2025年のマカオの入境旅客数(インバウンド旅客数)推移比較表(図版:DSEC)

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