マカオ空港、ターミナルビル拡張で1.5倍に

マカオ国際空港運営会社は7月24日、今年(2014年)下半期の計画発表会を行った。広報担当によると、上半期の事業は理想的だったとし、下半期は天津、西安、石家荘の各都市との間を結ぶ直行便の新規就航が決定または計画中、8月末に旅客ターミナルビル北側の拡張工事の認可を予定し、9月末ないしは10月に着工したいとしている。

拡張部分には新たに2つの搭乗ゲートを設け、航空旅客数キャパシティを150万人分増やせるという。また、ビル南側の拡張についても検討しており、ターミナルビル南北の拡張で最大航空旅客数キャパシティは現在の年間600万人から1.5倍となる900万人になる見込み。

上半期の貨物取扱量、航空旅客数、発着回数はそれぞれ平均で年初の通年予想の51%に達し、ビジネスジェット発着数及び空港専営会社の売上も同53%で、理想的な結果だったという。下半期については西安、石家荘との間を結ぶ新規路線開設を検討しているほか、天津との直行便就航も決定している。

マカオ国際空港へ乗り入れる格安航空会社(LCC)は8社となり、航空旅客数に占めるLCC利用者の割合も40%まで増加している。現在、新たに中国本土、台湾、東南アジアのLCC3社と就航実現に向けた話し合いがもたれているという。空港会社ではレガシーキャリアとLCCの旅客割合について、現状の6:4を維持したいという。

このほか、空港内には早ければ来週にもプラザプレミアムラウンジがオープン予定。初期には135席分を提供し、年末までに約2倍の規模に拡張を予定。同ラウンジは世界11カ国の28空港に110箇所の施設を展開している。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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