第4回マカオ行政長官選立候補届出締切ー現職崔氏の信任投票へ

マカオ政府行政長官選挙管理委員会は7月29日、同日午後6時に第4回マカオ行政長官選挙の立候補届出受け付けを締め切り、2名から届出があったことを明らかにした。うち1名が現職の崔世安氏、もう1名が漢方医の李光遠氏。立候補には先の選挙で選ばれた400名の選挙委員会委員の6分の1以上の支持が必要となり、崔氏は331名分、李氏はゼロとなっていることから、事実上、崔氏が唯一の正式な候補者となる見通し。

選管によると、立候補届出用紙の配布数は396枚だったという。実際に立候補の届出を行ったのは現職の崔世安氏と漢方医の李光遠氏の2名。立候補要件となっている選挙委員会委員の支持について、崔氏が基準となる数を大きく上回る署名を提出したが、李氏は選挙委員会委員ではない市民110名分の署名が添えられていたという。今後、法律に基づき書類の受理の可否について検討が進められ、遅くとも31日は正式な候補者リストが発表される予定。李氏は要件を満たしていないことから、崔氏が唯一の候補者となり、前回の第3回行政長官選挙と同様、崔氏を単独候補とする信任投票となる可能性が高い。

7月26日に崔氏が選挙委員会委員400名のうち331名の支持を得て立候補届出を行っていたが、残る69名で対立候補を擁立することも可能な状況だったため、他の立候補者が出るかどうかに注目が集まっていた。有力候補者として鉄工組合理事長の黃偉民氏の名前も挙がっていたが、立候補締切当日に記者会見を開き、選挙委員会委員からの支持が23名分しか集まらず、立候補を断念せざるを得ない状況と説明していた。

選管による第4回行政長官選挙立候補届け出締切後の記者会見(写真提供:新聞局)

選管による第4回行政長官選挙立候補届け出締切後の記者会見(写真提供:新聞局)

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