マカオレジェンド、売上好調も利益15%減ー為替損影響
- 2014/8/21 10:01
- 産業・経済
マカオフィッシャーマンズワーフやマカオランドマークホテルなどを運営するマカオレジェンドディベロップメント(澳門勵駿創建有限公司)は8月20日、今年(2014年)上半期の業績を発表。グループ総売上は前年同期比8.7%増の9.17億香港ドル(日本円換算:約122.92億円)で、内訳はゲーミング(カジノ)売上は5.1%増の6.54億香港ドル(約87.67億円)、ノンゲーミング売上は18.9%増の2.62億香港ドル(約35.12億円)。
調整後EBITDAは7.2%増の4.62億香港ドル(約61.95億円)、純利益は15.1%減の2.26億香港ドル(約30.30億円)。純利減の要因として、7,390万人民元(約12.50億円)分の銀行定期預金の為替損による影響を挙げている。中間配当は実施しない。
同社のデービット・チャオCEOによると、マカオランドマークホテルのリノベーションが完成したことにより、売上及び営業成績ともに伸長がみられたという。同ホテル内のファラオズパレスカジノのマスゲーミング(平場)売上は4.4%増の9.13億香港ドル(約122.42億円)、VIPカジノのゲーミングテーブルウィンは14.2%増の38.87億パタカ(約521.21億円)となった。また、同ホテルのノンゲーミング売上についても27.2%増の1.66億香港ドル(約22.26億円)、全社費用配分前の調整後EBITDAも12.9%増の5億香港ドル(67.04億円)に達した。なお、今年第4季の開業を予定しているマカオフィッシャーマンズワーフの新ホテル、プラハハーバービューホテル開業に向けた準備のため、同リゾートの営業コストは増加している。
マカオレジェンドディベロップメントのゲーミングテーブル売上は11.9%増の49.27億香港ドル(約660.66億円)。VIPカジノテーブルによるゲーミング売上は12.1%増の1,269億香港ドル(約1超7,016億円)。
また、同社ではゲーミングマシン大手のバリーテクノロジー社と購買契約などを結び、バリー社の最新カジノ管理システムを来年(2015年)第1季から同社のカジノに導入することも明らかにした。