マカオの小売販売額減速―14年第2季

マカオ政府統計調査局は8月22日、今年(2014年)第2季のマカオのリテール業販売総額が163.7億パタカ(日本円換算:約2,129億円)となり、第1季から11%の下落だったとする最新統計結果を発表した。販売総額に占める品目の内訳は時計及びジュエリーが42.0億パタカ(約546億円)で全体の26%、百貨店商品が17%、皮革製品10%、成人衣料が10%、自動車が7%、スーパーマーケット商品が6%と続いた。

今年第2季のリテール業販売総額について、前年同期比では3%増となっている。上昇幅が大きかった品目は食品土産の49%増、成人衣料の25%増、家電の24%増、自動車の24%増。一方、ゴールド価格の下落に伴い、時計及びジュエリー販売額が22%減となった。今年上半期のリテール業販売総額は前年同期比9%増となる347.4億パタカ(約4,519億円)に達している。

価格要素を除いた、今年第2季のリテール業販売量は前年同期比4%増。顕著な伸びを示した品目はバイク及びパーツの61%増、中国風食品土産の36%増、海産物の29%増、家電の28%増、成人衣料の23%増。しかし、時計及びジュエリーは19%減。第1季との比較では11%減。品目では時計及びジュエリーが24%減、百貨店商品が15%減、革製品が12%減。一方、中国風食品土産は23%増。今年上半期のリテール業販売量は前年同期比11%増。

小売業者に対する聞き取り調査の結果では、商品販売数量について前回調査から6ポイント減となる53%が第1季と比較して安定もしくは増加、47%が減少と回答。小売価格については66%が変わらず、9%が上がった、25%が下がったとした。

前年同期との比較で約64%の小売業者が在庫水準は標準レベルにあったとし、25%が在庫不足との認識。

第3季への展望については、約22%の小売業者が第2季と比較して販売量が伸びると回答、50%が現状維持、減少が28%。また、価格は64%が安定を維持、上昇が15%、下落としたのが21%。

旅行者向け土産店が多く建ち並ぶ聖ポール天主堂跡周辺(資料)―本紙撮影

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