マカオ治安警察局は9月14日、杭州発マカオ行の航空機内で他の乗客の手荷物の中から10万1千香港ドル（日本円換算：約140万円）の現金を盗んだとして中国本土出身の男3名を逮捕したと発表。逮捕された男3名はいずれも中国河南省出身の40代で、グループで犯行に及んでいた。

9月15日付け地元有力紙「澳門日報」が報じた。9月13日午前5時頃、杭州からマカオへ向かっていた航空機内で、乗客が着陸に備えて手荷物を確認していたところ、ファスナーが開いており、中に入っていた現金10万1千香港ドルが無くなっているのに気づいた。フライトアテンダントを呼び事情を説明したところ、離陸して間もなく被害者の座席へ移動し、手荷物の中から札束を取り出して元の座席に戻った者がいたのを目撃していたという。マカオ到着後、警察官が機内で捜査を開始したところ、まさに現金をトランクに入れようとしていた男1名を発見して逮捕。その後、機内で疑わしい男2名を発見し、複数の通貨の現金を身につけていた上、通話記録から最初に逮捕した男と頻繁に連絡を取り合っていた形跡があることから、犯行グループメンバーであるとして逮捕した。

マカオを往来する航空機利用者の中には多額の現金を携行している者も多いことから、機内窃盗事件が多発していることでも知られる。

逮捕された機内窃盗団の男3名（写真：治安警察局）