マカオ航空、創業20周年晩餐会開催—ビジネスモデル転換に成功

マカオのフラッグシップキャリア、マカオ航空(澳門航空/Air Macau)は9月19日、シェラトンマカオで創業20周年を記念した晩餐会を開催。マカオ特別行政区の崔世安行政長官ら政府首脳、駐マカオ中国中央政府関係者、政財界関係者ら多数のVIPゲストが出席した。

マカオ航空の鄭岩会長は挨拶の中で、中国中央政府の第12期5カ年計画の中でマカオを世界なツーリズム・レジャーセンターにするという目的が明確に掲げられたことが、マカオ航空の将来に大きなチャンスを与えてくれたと語った。また、1994年にマカオ航空が創業された当初は中国本土と台湾の間を中継輸送するのが主要な業務だったが、2008年に本土と台湾の間の直行フライトが可能になったことをきっかけに6割以上の中継輸送旅客を失い、倒産寸前にまで至ったエピソードを振り返り、そこからエアチャイナ(中国国際航空/Air China)の支援を受け、ビジネスモデルの大転換に取り組みんできた歴史を振り返った。

一度は倒産寸前の崖っぷちに立ったマカオ航空だが、2010年から4年連続で黒字化を成し遂げ、2009年と比較して2013年の営業利益は119%増、総資産は3.2倍、資産負債率は39.89%になったという。鄭会長は、現在のマカオ航空は発展軌道に乗ったとの認識を示している。

目下、マカオ航空の保有機材は15機で、マカオと中国本土、台湾、東南及び東北アジア地区の22都市を結ぶ路線を就航している。

祝辞を述べたマカオ政府運輸工務司の劉仕堯司長(交通担当相)によると、マカオ航空市場におけるマカオ航空のシェアは39%超で、マカオで最も多くのフライトを提供する航空会社と評した。マカオ政府はマカオと台北、高雄間の容量制限撤廃に続き、今後も継続して空の自由化を推進していくと語った。

右から5人目がマカオ特別行政区の崔世安行政長官、右端がマカオ航空の鄭岩会長(写真:新聞局)

右から5人目がマカオ特別行政区の崔世安行政長官、右端がマカオ航空の鄭岩会長(写真:新聞局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオ…
  4.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun