ヴェネチアンマカオなどを運営するマカオのカジノ大手サンズチャイナ(金沙中國)社は10月21日、今年(2014年)第3季の決算を発表。調整後EBITDAが前年同期比3.3%増の8.11億米ドル(日本円換算:約896億円)、グループ利益が3.9%増の6.431億米ドル(約689億円)、総売上は0.2%減の23.194億米ドル(約2,487億円)だった。VIPカジノの苦戦とマスゲーミング(平場)の伸びが一目瞭然という内容だ。
グループ傘下のヴェネチアンマカオの第3季調整後EBITDAは1.2%減の3.532億米ドル(379億円)。ローリングチップボリュームは28.4%減の101.3億米ドル(約1兆860億円)、ノンローリングチップドロップは10.1%増の22.1億米ドル(約2,369億円)、ノンローリングチップウィン百分率は24.7%。スロット機による売上は25.9%増の14.4億米ドル(約1,544億円)。ショッピングモールの売上は12.2%増の5,100万米ドル(約55億円)。
サンズコタイセントラルの第3季売上は8.92億米ドル(約956億円)、調整後EBITDAは2.664億米ドル(約286億米ドル)、EBITDA利益率は32.9%。ローリングチップボリュームは32%減の105.7億米ドル(約1兆1,332億円)、ノンローリングチップドロップは32.3%増で開業以来最高となる18.9億米ドル(約2,026億円)、ノンローリングチップウィン百分率は22.4%。スロット機収入も38.7%の大幅増で過去最高の20.3億米ドル(約2,176億円)を記録した。
プラザマカオのEBITDA利益率は38.2%。ローリングチップボリュームは40.3%減の62.40億米ドル(約6,690億円)。ノンローリングチップドロップは17.7%増の3.2億米ドル(約343億円)、ノンローリングチップウィン百分率は25.2%(前年同期28.3%)。
サンズマカオのEBITDA利益率は31.7%。ローリングチップウィン百分率は2.76%(前年同期2.94%)。ローリングチップボリュームは43.2億米ドル(約4,631億円)。ノンローリングチップドロップは0.8%増の8.84億米ドル(約948億円)、スロット機売上は26.2%増の8.33億米ドル(約893億円)で過去最高となった。
第3季はVIPマーケットで苦戦を強いられている一方、マスゲーミング部門は順調に伸長している。