輸出入とも伸長、貿易赤字拡大―9月マカオ対外商品貿易

マカオ政府統計調査局は10月31日、今年(2014年)9月の対外商品輸出入統計を発表。輸出は前年同月比12%増の7.6億パタカ、輸入は同23%増の78.6億パタカとなった。9月の貿易赤字は71.0億パタカ。

輸出のうち、地元産品の輸出はタバコの輸出が1.8倍の5,387万パタカとなったことなどから27%増の1.7億パタカ、再輸出貨物は9%増の5.9億パタカ。輸入では携帯電話が65%増となり貨物価値は6.1億パタカ。

第3季の輸出は6%増の22.7億パタカ、輸入は9%増の221.6億パタカとなり、貿易赤字は198.9億パタカ。

今年1〜9月の累計では輸出が前年同期比8%増の72.9億パタカ、このうち再輸出貨物が11%増の58.1億パタカ、地元産品の輸出が1%減の14.9億パタカ。輸入は12%増の651.8億パタカ。貿易赤字は578.9億パタカ。

今年1〜9月の輸出先のうち、香港向けの貨物価値が前年同期比20%増の43.0億パタカ、欧州連合(EU)向けが5%増の2.2億パタカだった。一方、中国大陸向けが7%減の11.3億パタカ、米国向けが11%減の2.4億パタカだった。

非紡績品の輸出は前年同期比11%増の67.2億パタカ、このうち機械設備・パーツが42%増の13.0億パタカ、時計が69%増の6.7億パタカ。一方、電子部品が34%減の5.0億パタカ、紡績品及び完成衣料品の輸出は12%減の5.7億パタカ。

輸入元については中国本土が10%増の211.4億パタカ、EUが22%増の128.2億パタカ。品目ではコンシューマーグッズが12%増の416.1億パタカで、このうち食品及び飲料が23%増の85.4億パタカ、腕時計が42%増の61.0億パタカ、建築資材が32%増の25.5億パタカだった。

今年1〜9月の対外商品貿易総額は前年同期比11%増の650.9億パタカに達した。

なお、今年1〜9月の商品輸入総額に占める日本の割合は6%となり、中国本土(32%)、香港(10%)、スイス(9%)、フランス(9%)、イタリア(7%)に次ぐ。

コンシューマープロダクツのほとんどを輸入に頼る(資料写真)—本紙撮影

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