マカオカジノ大手ギャラクシー 14年Q3 増収増益 VIP・マスとも伸ばす
- 2014/11/12 10:36
- 産業・経済
マカオで大型カジノ付きIR(統合型リゾート)施設「ギャラクシーマカオ(澳門銀河)」、カジノ付きリゾートホテル「スターワールドホテル(星際酒店)」を展開するレジャー・ゲーミング大手のギャラクシーエンターテイメントグループ(銀河娛樂集團)は11月11日、今年(2014年)第3四半期(Q3)の業績を発表した。
同社のQ3売上高は前年同期比6%増の173億香港ドル(日本円換算:約2579億円)、調整後EBITDAは1%増の33億香港ドル(約492億円)。今年9月までの過去12ヶ月の調整後EBITDAは22%増の141億香港ドル(約2102億円)。旗艦施設のギャラクシーマカオのQ3売上高は11%増の111億香港ドル(約1655億円)、調整後EBITDAは4%増の24億香港ドル(約358億円)、スターワールドホテルの売上高は0.5%増の57億香港ドル(約850億円)、調整後EBITDAは0.7%減の9億香港ドル(約134億円)。
マネジメント層による計算を基準にしたQ3のゲーミング(カジノ)売上は前年同期比6.5%増の171億香港ドル(約2549億円)。マス部門の売上高は12%増の48億香港ドル(約715億円)、VIPカジノ部門は5%増の118億香港ドル(約1759億円)、スロット機は6%増の5億香港ドル(約75億円)となった。今年6月以降、マカオ全体のカジノ売上が前年割れを続け、特にVIPカジノへの逆風が強まる中、ギャラクシーエンタテインメントグループではマスゲーミング(平場)部門、VIPカジノともに伸ばし、強さを見せつける形となった。
なお、同社の9月30日時点における手持ち現金は115億香港ドル(約1715億円)、純現金は112億香港ドル(約1671億円)に達した。債務はわずか2.4億香港ドル(約36億円)。
同社がコタイ地区で開発を進めているギャラクシーマカオの第2期プロジェクトについては、従来発表通りの2015年前半開業予定で変更なし。ギャラクシーマカオでは、第3、第4期の拡張プロジェクトについても準備が進められいる。コタイ地区でリニューアル工事中を進めているグランドワルドホテルについても、2015年中に再オープンする見通し。この他、コタイ地区に隣接する中国・広東省珠海市の横琴新区でも2.7平方キロの敷地に新リゾート施設の建設を計画している。