マカオと珠海の間で24時間通関実現へ 12月18日から

マカオ政府の譚俊榮報道官は11月20日午後に記者会見を開き、中国国務院がマカオと広東省珠海市の間の通関時間延長などの新措置の導入を正式決定したことを明らかにした。待望の24時間通関化が今年(2014年)12月18日午前0時から実施となる。

今回、24時間通関化が実現するのはマカオ・コタイと珠海・横琴の間。マカオと珠海を結ぶ主要ルートとなる關閘と拱北の間は通関時間を午前6時から深夜1時までと現行より2時間延長する。

また、珠海・マカオクロスボーダー工業区(珠澳跨境工業區)についても深夜0時から午前7時まで一般開放されることが決まった。ただし、こちらは關閘・拱北ルートの補完的位置付けで、対象はマカオの就労ビザを持つ中国本土からの出稼ぎ労働者、中国本土からマカオの学校へ通う学生、マカオ居民(マカオ居留権保有者)の利用に限定される。

譚俊榮報道官は、關閘・拱北ルートについても今後段階的に通関時間を延長し、最終的に24時間化も実現するだろうとの見方を示した。

マカオ政府交通事務局汪雲局長によると、通関事案の延長に合わせ、マカオの公共バスの運行経路や運行時間の見直しを行う予定という。

マカオと珠海の間の24時間通関化は長年の悲願とされてきた。24時間通関化の実現により、より物価の安い珠海シフトが進み、マカオの不動産価格の下落やホテル宿泊者の減少なども懸念されている。なお、マカオと香港の間では終夜運航のフェリーによる事実上の24時間通関が実施されている。

24時間通関化が実現するマカオ・コタイ地区のコタイ出入境ゲート(資料)—本紙撮影

24時間通関化が実現するマカオ・コタイ地区のコタイ出入境ゲート(資料)—本紙撮影

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