人民解放軍駐マカオ部隊 年末恒例の交代完了 住民へ配慮で未明に実施

中国人民解放軍駐マカオ部隊が毎年末に実施している隊員の交代が11月20日午前5時から実施された。マカオに駐留する隊員の任期は1年で、およそ1000人が年に一度、このタイミングで総入れ替えとなる。住民への配慮で、未明に実施するのが慣例とのこと。

人民解放軍駐マカオ部隊はマカオがポルトガルから中国へ返還された1999年12月20日にマカオへ進駐。主にマカオの防衛及び治安維持を目的としており、陸軍を中心とした約1000人の隊員で構成されている。

隊員の交代はマカオの駐軍法などで毎年一度、年末に実施することが定められている。2000年からスタートし、今回が15回目。交代する場合の人員及び装備は交代前と不変とすることも法律に盛り込まれている。

人民解放軍駐マカオ部隊の本部はマカオ半島新口岸地区、駐屯地はタイパ島にあり、これらの軍用地はマカオ政府が無償提供している。ただし、人民解放軍のマカオ駐留にかかる費用はすべて中央人民政府が負担することが駐軍法で規定されている。中華人民共和国兵役法はマカオを対象外としており、マカオ住民(マカオ居留権保有者)が人民解放軍駐マカオ部隊に入隊することはできない。

なお、中国本土の道路交通ルールは右側通行で、自動車は左ハンドルとなるが、マカオは日本と同じ左側通行、右ハンドルとなっている。人民解放軍駐マカオ部隊所属の車輌も右ハンドル車を採用しており、中国メーカー製以外にも日本メーカー製の四輪駆動車やマイクロバスなどを使用していることが確認されている。

人民解放軍駐マカオ部隊の駐屯地(資料写真)=2012年、マカオ・タイパ島—本紙撮影

人民解放軍駐マカオ部隊の駐屯地(資料写真)=2012年、マカオ・タイパ島—本紙撮影

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