訪マカオ韓国人50万人突破、日本人の約2倍=テレビ番組のロケ地でブームに、直行便も充実
- 2014/11/27 8:04
- 産業・経済
マカオ政府旅遊局は11月25日、韓国からマカオを訪れる旅客数が過去最高となる年間50万人を突破したことを記念し、マカオ国際空港で歓迎式を開催した。
50万人目の韓国人旅客となったのは、ソウル・仁川国際空港からマカオ航空819便を利用してマカオ国際空港へ到着したムン・ヤンソブさんファミリー。ムンさんによると、今回が初めてのマカオ旅行で、3泊4日の日程で東洋と西洋の文化が交差するマカオらしい観光スポットを巡りたいとのこと。ムンさんには、マカオ政府旅遊局から3000パタカ(日本円換算:約4万4000円)分のギフト券などが記念品として贈呈された。
韓国からマカオを訪れる旅客数は、今年(2014年)1-10月の累計で46万人を突破し、前年比19%の急成長を遂げている。人気バラエティ番組「ランニングマン」、スターが出演する旅行番組「フレンズ in マカオ」、連続ドラマ「運命のように君を愛してる」など、マカオを舞台としたテレビ番組が韓国内で相次いで放映されたことがブームの火付け役になったようだ。また、韓国とマカオの間ではマカオ航空、ジンエアー、エアプサンの3社による直行便が週24便運航されている。
マカオを訪れる域外からの旅客数では、中国本土、香港、台湾の「大中華圏」マーケットが大半を占め、韓国がそれに次ぐ存在。
一方、日本からマカオを訪れる旅客は、今年1-10月の累計で約25万人。2010年まで日本人旅客数が韓国人を上回っていたが、2011年にほぼ拮抗。2012年の日本政府による尖閣諸島の国有化をきっかけにした中国の反日ムードの高まりや、唯一直行便を運航しているマカオ航空の減便などを受け、長く日本からマカオを訪れる旅客数は低迷を続けてきた。今年春以降、日本人旅客数は再び上昇に転じているが、最盛期の年間約40万人レベルまで回復するにはしばらく時間がかかりそう。