カジノ景気調整局面も計画不変=大型IR施設ギャラクシーマカオ第2期、15年上期開業、ノンゲーミングへ舵取り

マカオでは、今年(2014年)11月から6か月連続でカジノ売上が前年割れとなっており、カジノ運営企業による新規大型IR(統合型リゾート)施設建設計画への影響の有無にも注目が集まっている。

12月11日付地元有力紙「澳門日報」が報じたところ、2015年上半期にも大型IR施設、ギャラクシーマカオ第2期の開業を控えるギャラクシーエンタテインメント社の呂耀東(フランシス・ロイ)副会長は同紙のインタビューに対し、開幕時期は予定通りで、7〜8千人の新規雇用を創出する計画は不変とし、横琴新区の投資プロジェクトについても来年着工すると語っている。

また、ロイ副会長は、これまでカジノ産業は猛烈なスピードで発展を遂げたが、将来的にはノンゲーミング分野と連動した成長が不可欠とした。同社では、必ずしもカジノを目的としない中産階級が今後のメインの顧客層となることを想定し、ノンゲーミング要素をバランスよく取り入れた施設運営を通じ、マカオの健康的な発展に貢献したいという。

ギャラクシーマカオ第2期の具体的な開業時期については、2015年1月に発表するとし、一年で最大の書き入れ時となる旧正月休暇に合わせた開業に含みを持たせた。開業日決定後、7〜8千人規模の大規模採用活動をスタートするとのこと。

マカオのカジノ売上については、現状の調整局面は短期的なものであり、長期的な構造の変化が起こっているとは考えにくいとの見方を示した。

ギャラクシーエンタテインメント社の呂耀東(フランシス・ロイ)副会長=2014年8月、香港—本紙撮影

ギャラクシーエンタテインメント社の呂耀東(フランシス・ロイ)副会長=2014年8月、香港—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は4月9日、マカオ半島北西部の筷子基(ファイチーケイ)エリアの路上で女子高校生(…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月10日午後7時すぎ、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1…
  3.  マカオ治安警察局は4月9日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設カジノのトイレで拾ったゲー…
  4.  このほどマカオ科学館が公表した昨年(2024年)の年次報告によれば、昨年の入館者数が前年から8.…
  5.  マカオ治安警察局では、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ境内の各所でキックボード…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun