マカオ政府、官営無料Wi-Fi接続サービス拡充=ホットスポット164ヶ所に

マカオ政府電信管理局は12月14日、官営無料Wi-Fi接続サービス「Wi-Fi GO」について、今年(2014年)計画していたシステム更新による品質向上を完了、また、12月15日から20ヶ所のホットスポットを増設し、合計164ヶ所体制となることを明らかにした。

「Wi-Fi GO」は、市内の世界遺産、観光名所、公園、政府施設周辺を中心にホットスポットを設置し、市民及び観光客が無料でWi-Fi接続を利用できるサービス。速度は下り3Mbps、上り512Kbps(いずれも最大値)で、暗号化接続にも対応する。同局によると、開始後4年間でのべ1500万回超の接続があり、ユーザーのニーズの高さを実感したとしている。

ユーザーが集中する都心部の世界遺産周辺などでは、接続しにくい状況なども見受けられたことから、同局ではシステム更新により安定性及び速度の向上を図ったとのこと。今後も、ニーズの高まりが見込まれるため、サービスの向上に努めるとしている。

マカオでは、「Wi-Fi GO」のほか、カジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設が、独自に無料Wi-Fi接続サービスを展開する。コタイ地区にあるIRリゾートの広報担当者の話によると、無料Wi-Fiの有無が顧客の動向にも影響を及ぼすとの認識で、各リゾートが顧客獲得のためサービスの拡充に力を注いでいるという。

マカオの面積は約30平方キロで、東京の山手線の内側のちょうど半分の広さの小さい地域。人口は約60万人だが、年間のべ約3000万人の域外からの旅客が訪れる観光都市。

マカオの無料Wi-Fi接続「Wi-Fi GO」ホットスポット周辺に貼られているステッカー(イメージ)—本紙撮影

マカオの無料Wi-Fi接続「Wi-Fi GO」ホットスポット周辺に貼られているステッカー(イメージ)—本紙撮影

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