マカオ・珠海間の通関時間延長、今夜から実施=コタイ・横琴間で24時間化
- 2014/12/17 8:33
- 香港・大湾区
いよいよ今夜(12月18日午前0時)から、マカオと広東省・珠海市の間を結ぶイミグレーション施設で通関時間の延長が実施される。具体的にはマカオ・コタイと珠海・横琴の間が24時間、マカオと珠海を結ぶ主要ルートとなる關閘(ボーダーゲート)と拱北の間は通関時間を午前6時から深夜1時までと現行より2時間延長となる。
このほか、珠海・マカオクロスボーダー工業区(珠澳跨境工業區)についても深夜0時から午前7時まで一般開放されることが決まっている。ただし、こちらは關閘・拱北ルートの補完的位置付けで、対象はマカオの就労ビザを持つ中国本土からの出稼ぎ労働者、中国本土からマカオの学校へ通う学生、マカオ居民(マカオ居留権保有者)の利用に限定される。
通関時間延長を前に、マカオの出入境事務を管轄する治安警察局は12月17日、各イミグレーションの対応状況を発表。それぞれの施設で、自動化ゲートの増設や審査官の増派を行うという。利用者が最も多い關閘では、現在1日平均30万人、繁忙期で38万人の出入境があるというが、通関時間の延長による大きな人数の変動はないと見込んでいるとのこと。一方、24時間運用となるコタイについては、現在の1日平均2万人から5-6万人へ、クロスボーダー工業区については、現在の1日平均2500人から、3万人程度まで利用者が増加すると予想する。
マカオ側、珠海側ともに、出入境施設と市街地の間を往来する公共バスについて、通関時間の延長に合わせた発車時間調整を実施することも決まっている。
マカオでは、フェリーターミナル、空港の24時間化はすでに実現しているが、一般旅客を対象とした陸路の通関24時間化は初めての実施となる。