マカオ 新規住宅ローン承認額 対前年45%上昇=14年10月
- 2014/12/17 10:00
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は12月16日、今年(2014年)10月の住宅及び商業物件向けローンの新規貸付承認総額を発表。前月比の新規貸付額は住宅向けが増、商業向けが減少となった。未返済ローン残高についてはともに増。
10月の新規住宅ローン貸付承認総額は46億パタカ(日本円換算:約671億円)で、前月比1.8%上昇。うち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は97.2%。金額ベースではマカオ居民向けが前月比2.6%の上昇、非居民向けが19.5%の下落となった。前年同期比での新規住宅ローン貸し付け承認総額は45%の急上昇。
未完成物件に対する新規貸付は8億パタカ(約117億円)で、前月比30.2%減。このうち、マカオ居民向けが93.5%を占めたが、金額は前月から30.2%下落した。しかしながら、未完成物件への投資を抑制する施策が昨年6月に施行された影響で、前年比では1391.6%の増となっている。
商業物件への新規貸付は前月比20.4%の下落となる38億パタカ(約554億円)。このうち、マカオ居民によるものが94.3%を占めた。金額ベースでは、マカオ居民によるものが16.7%、非居民向けが54.3%のそれぞれ下落。前年同月比では28.2%の下落。
10月末現在の住宅ローンの未返済残高は1493億パタカ(約2兆1766億円)で、前月末から1.7%、前年同時期から29.9%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合が94.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.8%増、0.3%減。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から1.4%、前年同時期から41.8%増となる1172億パタカ(約1兆7086億円)。このうちマカオ居民が占める割合が90.9%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.3%、2.1%増。
10月末締めの住宅ローン未返済比率は0.06%で、前月末から0.01ポイント下落、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.07%で、前月末から0.01ポイント下落、前年同月から0.03ポイント上昇。