金融大手のシティが発表したレポートによると、今年(2014年)12月1-14日のマカオのカジノ売上は101億パタカ(日本円換算:約1490億円)で、1週目と比較して2週目の数字が10%下落し、2週目の1日平均売上は7.1億パタカ(約100億円)となっているという。
12月19、20日に反汚職キャンペーンを展開する中国の習近平国家主席がマカオを訪れることから、マカオのカジノ売上の大半を占めるVIPルームの主要顧客層のマカオ渡航意欲が減退するとみられ、3週目のカジノ売上は一層の下落が予想されているという。
今日(12月18日)からマカオと中国・広東省珠海市の間の陸路イミグレーションの通関時間の延長が実施となり、次週以降クリスマス、新年を迎えることで盛り返すとみられるが、12月の月次カジノ売上は前年同月比31%減の230億パタカ(約3380億円)になると予測している。
マカオのカジノ売上が今年(2014年)6月以来、6か月連続の前年割れとなり、1-11月の累計カジノ売上は前年比で辛うじて0.2%増にとどまっている。金融各社は総じてマカオの12月のカジノ売上を前年比大幅減と予測していることから、通年カジノ売上が前年割れとなる見通し。