マカオ当局が調査着手=韓国コスメブランド「ミシャ」香港・マカオ全店舗閉鎖問題
- 2015/1/4 8:48
- 産業・経済
香港とマカオにある韓国コスメティックブランド「MISSHA(ミシャ)」の全店舗が1月2日に一斉に閉鎖された問題について、マカオ政府労工局は1月3日、マカオ店の従業員4名から通報があったことを明らかにした。
労工局の発表によると、ミシャの運営側から従業員らに対する店舗閉鎖や解雇に伴う賠償条件についての事前通告は一切なかったという。現在、労工局が調査に着手し、状況の把握などを進めている。また、その他の従業員についても、速やかに同局へ連絡するよう呼びかけている。
マカオの政府系放送局TDMが1月3日午後のラジオニュースで報じた内容によると、マカオ市内中心部にあるマカオ店は引き続きシャッターが降りたままの閉鎖状態にあるという。公式ウェブサイトに掲載されている電話番号は、呼び出し音が鳴るものの応答がない状態。
ミシャは2000年に韓国で設立されたブランドで、2004年に香港へ進出。同社の香港法人ミシャ(HK)社の公式ウェブサイトによると、直近までに香港に20店舗、マカオに1店舗を展開している。
香港、マカオのミシャ店舗では、昨年12月末まで最大35%引となるセールを開催していた。その後、公式ウェブサイト、フェイスブックページともに、更新がストップしている。突然の店舗の閉鎖の理由については、現時点では明らかになっていない。
ミシャは日本にも進出しており、同社日本法人の公式ウェブサイトによると、日本国内ではファッションビルやショッピングモール内を中心に33店舗を展開するほか、オンラインショップを運営しているとのこと。