15年マカオのインフレ率3-4%に低下、カジノ経済停滞で=地元経済学者

マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月以降、7ヶ月連続で前年割れとなり、マカオ経済全体に停滞ムードが漂う中、未だインフレ率の低下はみられない。

マカオに日刊紙「澳門日報」が1月11日付紙面で報じた。マカオ経済学会の柳智毅理事長によると、経済状況の変化がインフレ率に反映されるまでタイムラグがあることに加え、カジノ売上が下落に転じているものの、マカオを訪れる旅客数は増加の一途で、依然として内需が存在することから、現在もインフレ率の低下がみられないと指摘する。今年の展望については、原油価格の下落、家賃相場の安定、経済の停滞という要素を勘案し、通年のインフレ率は3-4%へ低下するとの見方だ。

マカオ政府統計調査局が先に発表した昨年11月の消費者物価指数(CPI)は前年比6.12%、1-11月累計では6.09%のそれぞれ上昇だった。マカオでは、近年5-6%の高いインフレ率が続いており、物価上昇による市民生活への影響が懸念事項とされてきた。

カジノ売上の前年割れは続くが、依然としてマカオを訪れる観光客は増加の一途。写真は観光客で混雑するマカオ半島の旧市街(資料)=2015年1月—本紙撮影

カジノ売上の前年割れは続くが、依然としてマカオを訪れる観光客は増加の一途。写真は観光客で混雑するマカオ半島の旧市街(資料)=2015年1月—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は1月13日、粤通船務社がマカオ・タイパフェリーターミナルと…
  2.  マカオ政府は1月13日、インフルエンザの流行がピーク期を迎えたことを受け、関係部門による合同会見…
  3.  マカオ司法警察局とマカオ税関当局は1月13日、同月12日にマカオ外港フェリーターミナルで麻薬密輸…
  4.  マカオ治安警察局は1月13日、マカオの繁華街で観光名所のマカオ半島・新馬路でスリを行ったとしてモ…
  5.  マカオの首長にあたる行政長官の岑浩輝(サン・ホウファイ)氏は1月13日、多くの地元コミュニティの…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年1月号
(vol.139)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun