マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月以来、7ヶ月連続前年割れとなっている。今年(2015年)上半期についても、劇的なプラス要因がないことから、マカオ政府とカジノ運営企業はいずれも今年上半期いっぱいまで停滞が続くと見込んでいる。
一方、今年下半期には、ギャラクシーマカオ第2期、スタジオ・シティの2つの大型IR(統合型リゾート)施設が開業を予定していることから、この2施設に配分されるゲーミング(カジノ)テーブル数に関して注目が集まっている。
マカオ政府博彩監察協調局が発表している最新データによると、昨年(2014年)第3四半期末時点のマカオのゲーミングテーブル数は5697台となっている。マカオ政府は、2013年から2020年までの間の新規ゲーミングテーブル認可を2000台以内とするとの方針を明らかにしている。
今年開業を予定している2つの大型IR施設は、それぞれ最大500台のゲーミングテーブルが収容可能なカジノを併設する予定だ。1月12日にスタジオ・シティの概要発表記者会見に臨んだメルコ・クラウン・エンターテイメント社のローレンス・ホー共同会長兼CEOは、400台分の配分を得られるだろうとの見通しを語っている。ギャラクシーマカオ第2期については、今のところ具体的な見通しは語られていない。
マカオの日刊紙「澳門日報」が1月14日付紙面で報じた内容によると、政府が2013年から2020年までの間の新規テーブル認可を2000台以内としていることから、今年開業予定の2施設が希望通りの満額回答とはならず、それぞれ300台程度になると見込まれるとのこと。それでも、既存のテーブルから1割以上の上乗せとなることから、マカオ全体のカジノ売上増につながる可能性のあるプラス要因のひとつとなりそうだ。
マカオのカジノでは、ゲーミングテーブル、スロットマシンともに、各施設ごとに政府によって台数がコントロールされている。