香港の若者の65%「中国本土で働きたくない」=18-29歳の返還直前世代

今月(1月)13日に香港で発表された香港の青年に対する世論調査の結果、「中国本土で働きたくない」との回答が64.7%を占め、「中国本土で働きたい」とした33.2%を大きく上回ったことがわかった。残り2%は「わからない、答えづらい」など。

マカオの日刊紙「澳門日報」が1月14日付紙面で中新社電を引用して報じた。今回の世論調査は、香港の智経研究センターが香港中文大学に委託し、昨年(2014年)8月28日から9月27日までのおよそ1ヶ月の間に、中国本土で就業経験のない18歳から29歳の男女1001名を対象に電話インタビュー方式で実施されたもの。

「中国本土で働きたくない」と回答した人のうち、「本土の生活に馴染めない」といった社会的側面を理由として挙げた人が過半数を占めた。

一方、「中国本土で働きたい」と回答した人の場合は、「経済の将来性が明るい」、「就業機会が多い」、「給与・福利」などの経済的理由を挙げた人が87.2%を占めた。

なお、「中国本土で働きたい」と回答した人のバックグラウンドを分析すると、女性よりも男性、教育水準が比較的高い、中国本土生まれ、個人収入が平均より高い、などの傾向が見受けられたという。

香港が英国から中国に返還されたのは、1997年7月1日。今回の調査対象となった18-29歳は、返還直前に生まれた世代にあたる。

九龍半島・尖沙咀からヴィクトリア港、香港島のビル群を望む(資料写真)—本紙撮影

九龍半島・尖沙咀からヴィクトリア港、香港島のビル群を望む(資料写真)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun