ムーディーズ、マカオの格付け引き下げか=カジノ売上不振が見直し要因に
- 2015/1/15 15:19
- 産業・経済
米格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスが、マカオのカジノ売上が不振に陥っている状況について、マカオ特別行政区の信用格付けにとってネガティブ要因になるとの見方を示したという。
マカオの英字日刊紙「マカオビジネスデイリー」が1月14日付紙面で報じた内容によると、ムーディーズは向こう3ヶ月以内にも、マカオの信用格付けを引き下げる可能性があるとしている。
直近のマカオの信用格付けは「信用力が高いと判断され、信用リスクが極めて低い債務に対する格付」とされる、上位から3番目の「Aa2」となっている。
カジノ産業はマカオ経済の屋台骨となっており、マカオ特別行政区の歳入に占めるカジノ税の割合は8割を超える。昨年(2014年)6月以降、マカオのカジノ売上は7ヶ月連続で前年割れとなっており、今年上半期いっぱいまで停滞期が長引くと予想されている。