「日本20位、中国144位」エコノミスト誌の民主主義ランク=167カ国・地域対象
- 2015/1/23 10:31
- 香港・大湾区
このほど、英エコノミスト誌傘下の研究所エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が世界167ヶ国・地域を対象にした最新の2014年版民主主義指数ランキングを発表した。
EIUの民主主義指数は、各国・地域の政治の民主主義のレベルを選挙手続きと多元主義、政府機能、政治参加、政治文化、市民の自由の5つの部門から評価したもので、スコアの満点は10ポイント。また、政体について、民主主義レベルの高い順に、完全な民主主義、欠陥のある民主主義、混合政治体制、独裁政治体制の4種に区分している
ランキングトップはノルウェーで、スコアは9.93ポイント。完全な民主主義とされる国・地域は24あり、欧州と北米が22を占めた。残る2つはアジア最上位となる20位の日本(8.08ポイント)と21位の韓国(8.06ポイント)。
中華圏では、台湾が欠陥のある民主主義区分にあたる35位(7.65ポイント)、一国二制度の下にある香港は混合政治体制区分にあたる66位(6.46ポイント)、中国(本土)は独裁政治体制にあたる144位(3.00ポイント)だった。マカオは調査対象外。なお、最下位は北朝鮮で、1.08ポイント。
香港の日刊紙「アップルデイリー」が1月22日電子版で報じた内容によると、世界人口の12.5%が完全な民主主義の下にあるが、ある程度民主主義的な体制の下にある人の数は依然として世界人口の半分に満たないという。
香港については、前年の調査と比較してスコアが0.04ポイント上昇したものの、田のアジア地域の民主化の進展速度が上回ったことで、1ランク順位を下げ、フィリピンに逆転された。香港の部門別評価では、市民の自由が9.41ポイントと最も高く、選挙手続きと多元主義が4.88ポイントで最も低かった。中国(本土)のスコアは前年と変わらず。部門別評価では、政治文化が5.00で最も高く、選挙手続きと多元主義がゼロで最も低かった。