マカオから流出の中国富裕層カジノ客、韓国やフィリピンへ「転戦」

マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月以降、7ヶ月連続で前年割れとなっている。中でも、中国本土の富裕層を主要ターゲットとしたVIPカジノ部門の低迷が顕著となっている。

大手金融機関ドイチェバンクは、今年(2015年)の中国本土のギャンブラーの動向について、マカオから韓国やフィリピンのカジノへ転戦する動きが見られると予想している。マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が1月23日付の電子版で報じた。

ドイチェバンクによると、中国本土の反汚職キャンペーンによる影響で、今年のマカオのカジノ売上は8%減少するとの見方だ。また、マカオという大規模カジノ市場に風穴が空いたことは、韓国やフィリピンといった中規模カジノ市場が中国人ギャンブラーを誘致するチャンスにもなるとしている。

同行では、今年のフィリピンのカジノ売上を前年比33%増、韓国の外国人によるカジノ売上を同16%増になると見込んでいる。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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