マカオの14年輸入総額、過去最高を記録=「スマホ」が牽引
- 2015/1/31 14:46
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は1月30日、昨年(2014年)12月の対外商品輸出入統計を発表。輸出は前年同月比7.0%増の9.8億パタカ(日本円換算:約144億円)、輸入は単月過去最高となる10.3%増の89.9億パタカ(約1318億円)となった。12月の貿易赤字は80.1億パタカ(約1174億円)。
輸出のうち、再輸出貨物が6.7%増の7.8億パタカ(約114億円)、地元産品が8.0%増の2.0億パタカ(約29億円)。輸入額では携帯電話が55.5%増となっている。
2014年通年では、輸出総額が前年同期比9.0%増の99.1億パタカ(約1453億円)、このうち再輸出貨物が11.4%増の78.9億パタカ(約1157億円)、地元産品の輸出が0.7%増の20.2億パタカ(約296億円)。輸入総額は過去最高となる11.0%増の899.5億パタカ(約1兆3186億円)に達した。貿易赤字は800.4億パタカ(約1兆1733億円)。
2014年の輸出先のうち、香港向けの貨物価値が前年同期比19.7%増の58.1億パタカ(約852億円)、欧州連合(EU)向けが10.3%増の3.1億パタカ(約45億円)だった。一方、中国大陸向けが3.2%減の15.5億パタカ(約227億円)、米国向けが19.6%減の2.9億パタカ(約43億円)だった。
非紡績品の輸出は前年同期比10.7%増の91.3億パタカ(約1338億円)、このうち機械設備・パーツが21.5%増の18.4億パタカ(約270億円)、時計が85.2%増の8.7億パタカ(約128億円)。一方、電子部品が31.6%減の6.6億パタカ(約97億円)。紡績品及び完成衣料品の輸出は7.7%減の7.8億パタカ(約114億円)。
輸入元については中国本土が13.0%増の298.4億パタカ(約4374億円)、EUが16.3%増の218.5億パタカ(約3203億円)。品目ではコンシューマーグッズが8.4%増の559.9億パタカ(約8208億円)で、このうち食品及び飲料が21.8%増の116.7億パタカ(約1711億円)、腕時計が22.2%増の79.4億パタカ(約1164億円)、建築資材が21.5%増の34.7億パタカ(約509億円)だった。
2014年の対外商品貿易総額は前年比10.8%増の998.7億パタカ(約1兆4640億円)。
なお、2014年の商品輸入総額に占める日本の割合は5.6%となり、中国本土(33.2%)、香港(10.3%)、スイス(9.0%)、フランス(8.4%)、イタリア(6.9%)、米国(6.5%)に次ぐ。