中国・広東省のネット通販7割増の1.2兆円、市場シェア2.3%=14年
- 2015/2/15 15:39
- 香港・大湾区
香港・マカオに隣接する中国南部の広東省では、コンシューマー市場が膨張を続けている。広東省統計局が2月13日に発表した統計によると、昨年(2014年)の消費材小売総額は2兆8471億元(日本円換算:約54.2兆円)で、名目11.9%、物価変動要素を除いた実質では10.3%の成長となった。
特に、ネット通販市場の拡大が著しく、省内のインターネットを通じた商品販売総額は70.7%増の642億元(約1.2兆円)に達した。消費材小売総額に占める割合は2.3%で、総額の成長を1.1ポイント押し上げた。コンシューマー市場全体が膨らむ中、ネット通販市場は実店舗型小売業を大きく上回る成長を続けており、今後も販売総額、市場占有率ともに急拡大が見込まれる。
広東省の面積は17万9800平方キロメートルで、中国の省では15番目の広さ、日本のおよそ半分にあたる。人口は約1億人、2013年のGDPは6兆2163元(約118.4兆円)で中国全省一。1人あたりGDPは5万8500元(約111万円)で、天津市、北京市、上海市、江蘇省、浙江省、内モンゴル自治区、遼寧省に次ぐ8位。