マカオでカジノ経営ライセンスを保有する6社の一角にあたるMGMチャイナは2月17日、昨年(2014年)の通期決算内容を発表した。EBITDAが5%増の69.98億香港ドル(日本円換算:約1070億円)、EBITDA利益率が27.5%、純利益が7%増の57.07億香港ドル(約880億円)となり、過去最高業績を記録した。主要因としてマスゲーミング(平場)部門の成長とコスト減を挙げている。
通期のマスゲーミング部門の売上は34%増となり、市場平均の18%増を大きく上回った。また、第4四半期については、カジノ6社の中で唯一のプラスを確保できたとしている。現状、マカオのカジノにおける成長市場はVIP部門からマスゲーミング部門に移りつつあるとし、ゲーミングテーブル数のおよそ半分をマスに配分したという。これによって、第4四半期のEBITDAに占めるマス部門の占有率が前年同期比15ポイント上昇の75%に達したという。一方、通期のVIP部門の売上は15%減、スロットマシン売上は10%減
コタイ地区で建設を進める新IR(統合型リゾート)施設については、2016年秋の開業予定とした。規模は、ホテル客室数1500室、カジノテーブル500台、スロットマシン1500台を計画。用地コスト及び利子を除くプロジェクト開発予算は230億香港ドル(約3530億円)という。
マカオ全体のカジノ売上は昨年6月から今年1月まで8ヶ月連続で前年割れとなっている。