ダイナムとマカオカジノ運営大手の事業協力交渉まとまらず=期限切れ、協業模索は継続

マカオでカジノ・ホテルなどの運営を手がけるレジャー大手マカオレジェンドディベロップメントリミテッド(以下、レ社)は2月23日、日本のパチンコホール運営大手ダイナムジャパンホールディングス(以下、DYJH社)との間で進めてきた事業提携交渉について、最終期限となる同日までに正式契約に至らなかったことを明らかにした。

両社は2013年8月23日に事業協力に関する覚書(MoU=法的拘束力を有さない合意文書)を締結。DYJH社が当時発表した内容によると、レ社が所有する大型テーマパーク「マカオフィッシャーマンズワーフ」などのホテル・レジャー施設内におけるDYJH社開発の次世代型パチンコ機器やその他電子遊技機の設置、娯楽ホール及び飲食店の運営、日本・韓国からの集客支援などを引き受けるとしていた。

覚書の期限はこれまで2014年2月24日、同年8月22日の2回にわたって延長されたが、3度目の延長とはならなかったようだ。レ社が2月23日に発表したプレスリリースによると、今後も両社の間で何らかの形での協業を模索していくとしている。

レ社とDYJH社はいずれも香港証券取引所メインボード上場企業。なお、DYJH社は完全(100%)子会社のダイナム香港を通じてレ社の発行済み株式総数の約1.85%を保有している。

マカオレジェンドディベロップメントリミテッドが運営するバビロンカジノ(資料写真)=マカオフィッシャーマンズワーフ

マカオレジェンドディベロップメントリミテッドが運営するバビロンカジノ(資料写真)=マカオフィッシャーマンズワーフ

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持…
  2.  マカオ司法警察局は11月25日、同月13日にマカオで複数のホテルを運営するマカオ中旅(国際)ホテ…
  3.  今年(2024年)10月から12月にかけて、マカオ政府文化局(ICM)が主催する中国とポルトガル…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月25日、コロアン島のコロアンビレッジにある路環街市(コロアン公設市…
  5.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun