中国の睡眠事情、安眠の公務員、不眠のマスコミ関係者=医師協会調査

世界睡眠医学会が睡眠の重要性を周知徹底する目的で2008年に制定した「世界睡眠の日」にあたる3月18日、中国医師協会が「2015年全国睡眠指数レポート」を発表した。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が3月23日付電子版で報じた。レポートの内容によると、昨年(2014年)中国で睡眠に関する問題を有する割合は22%で、およそ3億人にも相当するという。このうち、不眠の要因として56%が仕事を挙げ、次いで金銭、恋愛だった。また、ネットサーフィンやゲームに熱中するあまり、夜になっても眠気を感じないという人も多いと指摘している。

ちなみに、職業別で最も睡眠指数が高かったのは公務員、次いで営業、金融業従事者、ブルーカラー、教師など。一方、指数が低かったのは広告・広報、企業幹部、医療従事者で、最低だったのは2年連続でマスコミ関係者だったという。看護師については、およそ半数が不眠、寝付きの悪さ、眠りの浅さなどを自覚しているとのこと。

中国・鄭州市第八人民病院の于海亭副院長によると、早寝をしろというのは現実的ではなく、夜更かしを楽しむ人、深夜勤務をせざるを得ない人もおり、そういった人は昼間に睡眠を補充する必要があるとする。窓のカーテンを閉め、静かな環境を作れば、昼間でも質の高い睡眠を得ることができるとのこと。

毎年3月18日は世界睡眠医学会が定めた「世界睡眠の日」。写真はマカオのホテル客室(イメージ)—本紙撮影

毎年3月18日は世界睡眠医学会が定めた「世界睡眠の日」。写真はマカオのホテル客室(イメージ)—本紙撮影

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