マカオの人口密度2万人超える=初の大台突破、香港や東京の3倍以上
- 2015/4/27 19:49
- 社会・政治
マカオ政府統計調査局は4月27日、最新の2014年環境統計を公表した。マカオの1平方キロメートルあたりの人口密度が前年から5.1%増となる2万500人となり、初の大台突破となった。マカオは世界で最も人口密度の高い地域として知られる。
2014年環境統計によると、2014年のマカオの陸地面積は30.3平方キロメートルで、東京の山手線の内側のおよそ半分にあたる。マカオは中国大陸と陸続きのマカオ半島、離島のタイパ島とコロアン島、タイパ島とコロアン島の間を埋め立て造成したコタイ地区で構成されるが、居住エリアはマカオ半島とタイパ島の一部に集中しているため、実際には統計データ上の数字よりもなおさら人口密度が高く感じられる。
同局が今年(2015年)3月に公表した人口統計によると、2014年12月末時点におけるマカオの人口は前年比4.7%増の63万6200人。今世紀に入って以降、マカオの人口は右肩上がりに増えており、ポルトガルから中国へ返還された年にあたる15年前(1999年末)の43.8万人から45%、10年前(2004年末)の46.5万人から37%、5年前の54.2万人から17%のぞれぞれ増となっている。
マカオは極めて規模の小さい地域であるため、人口密度を他の国や地域と単純比較するのは難しいが、世界的に極めて人口密度が高い国、地域とされる都市国家シンガポールの約2.6倍、香港の約3.1倍、東京都の約3.4倍にも及ぶ。なお、日本で人口密度が高い自治体ランキングトップ3にあたる東京都の豊島区、中野区、荒川区はマカオとほぼ同水準。